15年前の水準に落ちたテレビ広告費!15年前と今のテレビ番組を比較する このエントリーを含むはてなブックマーク

毎年電通の発表している「日本の広告費」によれば2009年のテレビ広告費は1.7兆円となり、2008年と比べて2000億円弱も落ち込んだことが分かりました。金融危機による景気悪化を受け、わずか一年で10%以上も縮小したことになります。



1.7兆円といえば、15年前の1994年~1995年のテレビ広告費がちょうどそれくらいでした。その頃のテレビ番組で流行っていたものを確認してみましょう。視聴率調査のビデオリサーチ社のウェブサイトの1995年の高視聴率トップ30によれば、ニュースでは「オウム真理教」が話題を独占し、ドラマでは「家なき子」「金田一少年の事件簿」、バラエティでは「マジカル頭脳パワー」「投稿!特ホウ王国」が並んでいます。

一方で2009年の高視聴率トップ30を見てみましょう。日本が優勝を飾った「WBC」が上位を占めていますが、他にドラマでは大河ドラマの「天地人」がランクインしているだけとなっており、バラエティでは「行列のできる法律相談所」「ネプリーグ」がランクインしています。

この15年でテレビ界に起きた変化は、30位の番組の視聴率の推移を見てみると明らかになります。1995年の30位「ゴールデン洋画劇場 ターミネーター2特別編」は28.0%だったのに対し、2009年の30位「サッカー・2010FIFAワールドカップ™アジア地区最終予選・ウズベキスタン×日本」は24.4%となっています。15年で数パーセント減少しています。決して一時的な現象ではなく、過去を見てみると2006年から25%割れが恒常化している実態も見えてきます。

加えて、2000年くらいからは上位を占めている番組の顔ぶれも変質しています。「ワールドカップ」や「WBC」、「オリンピック」のようなイベントに頼った番組が中心を占めるようになり、ドラマやバラエティなどの番組の底力が落ちているのです。これが「もうテレビがつまらない」と言われている最大の原因かもしれません。
しかし、YoutubeやVODなどの普及でテレビの前に集まって一つの番組を見る価値が薄れてしまった今、再び“国民的番組”を作ろうと試みるのは難しいことでしょう。一方で、イベント性のある番組であれば、まだまだ高視聴率をとることが可能であることも分かります。
最近のテレビ局の各種スポーツへの熱の入れようを見ると、こうした分析に基づいて「スケート」「バレーボール」「水泳」「陸上」などスポーツを盛りたてていき、「リアルタイムで応援するためにテレビを見る」習慣を利用するほうが得策であると考えているかのようです。

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